BU・SU

※この日記は映画のストーリーに言及しています。
先日、日本映画専門チャンネルで放送していた「BU・SU」(主演:富田靖子)を見る。
以来、3日ほど、この映画の事が頭から離れなくなった。
この映画を最初に見たのは10年以上前に地上波で放送された時である。
富田靖子が演じる高校生が、文化祭の出し物で「八百屋お七」を舞って、途中でセットが壊れて失敗するのだが、その時の、カツラが取れたまま呆然とする姿がすごく悲しく感じた事が印象に残っている。
しかし、今回印象に残ったのは、全編を通して富田靖子が見せる表情である。
黒目がちの、純真でまっすぐな目の表情が素晴らしい。
あえてここでアホな妄想をするならば、この目で見つめられて「なぜあなたは今みたいな性格になってしまったの?」と聞かれたら、今の自分には多くのものが欠けてしまっていることを感じさせられ、なにも言い訳が出来ず、ただただ恥じ入るしかないだろうと想像させられるほどである。
ところで、この映画ではクラスメート役で高嶋政宏が出演しているのだが、高嶋政宏富田靖子といえば、少し前に新桃太郎侍で共演しているではないか。
なんだか、本当のクラスメートが大人になってからもいい関係でいるような錯覚を覚えて、ほのぼのした気分にさせられる。
BU・SU | Movie Walker