ハンニバル・ライジング

映画の内容に関する記述がありますので注意してください。
昨晩、オールナイトで「ハンニバル・ライジング」を見た。
前回のハンニバルは小説を読んだ後に映画を見たが、今回は、映画公開まで小説が出ていることを知らなかったので、先に映画を見ることになった。

  • ストーリー全般
    小説の「ハンニバル」では、ハンニバルの幼少の頃に逃亡兵に妹が殺された話が少し語られていたが、これが出てくるかどうか気になっていた。「〜ライジング」の物語の始まりがこの頃の話から始まるのだが、以降の展開が映画の後半がこの逃亡兵を探し出すという内容になるとは思ってもみなかった。
  • 序盤
    妹が殺される前後に、ドイツ軍とソ連軍の小規模な戦闘場面があるのだが、そこにソ連軍の戦車のT34が登場する。残存している実機か、映画用に作ったものかはわからないが、これが結構リアルである。しかもT34とドイツ軍の急降下爆撃機Ju87が機関銃で打ち合う(夢の対決?)場面もある。
    まさかハンニバルの映画での戦闘場面でここまでやってくれるとは思ってもみなかったので、戦車好きのワシとしては結構得した気分。
    (あとで調べて気が付いたが、映画ではT34の砲塔のハッチに機銃がつけられていたような記憶があるが、実機の写真などにはハッチに据付の機銃があるようなものは見当たらなかった)
  • 中盤
    ハンニバルが日本人の叔母の家に身を寄せ、そこで日本文化に触れるという展開になるが、残念なことに刀の鞘を抜く時の持ち方が間違っていて、やっぱり誤解しているなーという残念な気分になる。
    しかも、叔母の名前がムラサキというのだが、日本の女性で紫といえば、藤間紫をつい思い浮かべてしまう。
    映画の中で「ムラサキ」という名前が出るたびに「藤間紫」を連想してしまい、つい、気が散ってしまった。
  • 終盤
    ハンニバルが妹を殺した逃亡兵を次々と見つけ出して殺していき、最後まで突き進むが、ここまで来ると気が散るような物もなくなりストーリーに集中出来た。

最後に、(原作小説はわからないが)この映画では、あらかじめ伏線が貼られていて、それが後で生きてくる演出が何個かあり、そういう点でも楽しむことが出来た。